あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『11話の衝撃に心臓と胃を痛めていたらお題を書いていた・・』
な・・・ 何を言ってるのか(ry

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
という割には遅いですが

日本舞踏で5のお題

● 神楽:神を宿して
● 雅楽:世界最古の合奏音楽
● 能楽:多くの死者
● 上方舞:着流しと屏風
● 白拍子:男装の遊女
配布元:Abandon

夢主:新人ヒーロー(レディ・ヒュプノ) IMG参照


















































●神楽

あ、折紙君が寝てる
ちょうどその場に居合わせて、その寝顔を見つめる
さすが西洋系は造形が美しい…なんてそんなことはたぶん考えてない。考えてないったら!
眉間にしわが寄っているのを見つつ、
「‥カリーナちゃぁん」
「何か企んでる言い方だわ。何?」
「ゴム持ってない?」

色素の薄い、銀にも見えるふわふわの金髪。ああこんな髪がほしい。
赤いメッシュを入れた、東洋系の太くてまっすぐな自分の髪も嫌いじゃないけれど。
その髪をイワンが起きないようにそっと、梳いてまとめて、それはそれはかわいい髪留めでくくる。
シュシュと呼ばれるそれはカリーナから。
それ以外にも細く編みこんだそこには色とりどりのビーズ付きだったり、ミニゴムだったり。
これらはネイサンから。なぜ持っていた

すべてふわふわと揺れる髪を見て我慢できなくなったが貸してもらったものだ。
自身は髪の長さから不要で持っていなかったせいなのだが、
ネイサンがたくさん所持していたことの答えを求めたい。
(もちろんみんなで遊b メイクアップするためよぉ)(そこに男性陣も入っているのが恐ろしい。が見てみたい、なんて)
閑話休題。

「ん‥‥‥?かみ‥」
ぼんやりと目を開いたイワンが頭に手を当てて髪の状態に気付く。
茫洋とした視線できょろきょろ見渡して、
「おはようイワンくん」
イワンの肩越しにが顔を出すと、とたんにびくっと肩が上がる。
「しっさ‥!」
「よく眠れたかな少年?」
「少年なんて年齢じゃないですよ‥‥」
はい、と渡された手鏡に目を落とすと、
どこかの雑誌で見るようなモード系の女性‥ではなく自分。すごい髪形だ‥
「ちゃんと睡眠とってる?」
「‥‥‥モチロンデスヨ?」
の目が光った、気がした。

「で、あの、なんでこの態勢なんでしょう」
「まあまあ」
「‥‥あ、あたってます‥」
あててんのよ、ではなく。
後ろから頭を抱えるようにしての腕が回る。必然的に胸元に頭が当たるわけである。
役得と言ってしまえばうれしい状況だが、なんでこんなことに。
イワンは眉尻を下げて困惑中。
と、口を閉じてみるとかすかに後頭部に振動を感じる。
振動というより、骨伝導というんだろうか、の鼓動を感じているようで‥落ち着かないけど、なんだか、落ち着く。
また、うつらと瞼が揺らぐ。足が地についていない、ふわふわする‥‥。

再び瞼を閉じた彼を確認して、はため息をついた。
「私の力はきっかけ程度しか使ってないんだよ」


神を宿して眠れ

お疲れイワン君。
ぶ、無事に帰ってきてぇ(´;ω;`)ウッ‥
110613

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●雅楽

夢を見ていた。

1回目:
猫になっている。
猫の視点でものを見て、でも人だった記憶があって、それでも違和感がない。ああ、夢だ。
見覚えのある足がいくつも見える。
その間をすり抜けていく。体が勝手に動いているみたいだ。
ああ、この、靴は。
にゃあ、と甘えれば(いつもの僕にはできない!)、
過たず彼女は抱き上げてくれて、腕のなかで前脚に柔らかいものを感じながらその顎に近づく。
舌先に柔らかい感触、甘い、と思った瞬間にビジョンは不鮮明になった。

2回目:
僕のスーツをべた褒めしてくれる彼女がいる。
どこから見ても素敵ねなんて凛々しいマスクデザインが秀逸だわそこにあるだけで存在感があるの
ほめてもらえるのは嬉しい。
けど、中にいる僕を見て
そこまで考えたことを疑問に思いつつブラックアウト

3回目:
恋人ができた。
ただのライバルだった時から僕を甘やかして、時には厳しく発破掛けてくれた彼女だ。
彼女の後ろから朝日が昇っていく。
まぶしくて、逆光になっている。すごく、神々しい。
実は菩薩というやつなんじゃないだろうか
彼女の口元が微笑むのがわかる。
その口が言葉を紡


そこでイワンは勢いよく瞼を開いた。
心臓が跳ねている。なんだ。何の夢だ。
瞼の裏に残っている。

さん‥」
首が少し痛くて耳元が柔らかい。
態勢を直せばそこには夢の中で何度も出てきた彼女で。
そういえば休憩スペースで眠ってしまったんだっけ。と首を回して気付いた。
耳元が柔らかかったのはなぜだ。‥抱き寄せられていた?彼女の、胸元に?

顔から火を噴きそうになりながら、忘れかかっている夢を思い出す。


ああ、ぼくは彼女が



世界最古の合奏夢の三重奏


一度にいっぱい夢見ることってあるよね
110614

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●能楽

ジムの休憩スペース。
「何をしてるんですか?」
テーブルを前に手元をじっと覗き込んでいるさんを見かけて、思わず声をかけてしまった。



「・・・・」
「えと、さーん」
スーツを着ているときとは違い、素のイワンは消極的で小心者だ。
その彼が一回無視されたことに涙しそうになりながらも視界に入ろうと立ち位置を変える。

「!?うおっ、イワンくん!ごめ、周り見えてなかった・・!」
「(よかった気づいてくれた)何してるんですか?」
「ん?これだよー」
イワンのせいにしない彼女の手に載せられた色とりどりの紙、そして輪になったカラフルな紐が1本
「折紙!」
「あたりーいっしょにやる?」
「!」
ほおを紅潮させこくこくと首を振る。なんというかわいさ。年齢詐欺だろう!

「こんなに複雑な柄の紙は初めてです・・!」
「千代紙っていうの。厚みの分ちょっと折りにくいかもしれないけどきれいでしょ」
「はい!‥どうして折り紙してたんですか?」
千代紙に目をキラキラさせつつも控え目に尋ねる。不躾に聞いて嫌われないだろうか

「集中力と想像力つけようと思って」
「集中?」
「まだヒーローとしての能力の使い方に慣れてないし、発動はイメージ。集中が即座にできなくちゃ、ピンチになるのは私だもの」
私は実際に火や氷のように可視化できるわけじゃないから、と微笑んで
ぱっぱと折ってしまったらしい折鶴を卓上に落とす。
千代紙で折られたそれは精緻な模様と直線で作られて、歪みのないもの。

ふと眼をやれば彼女の周りには何十という数の折鶴と少しの別の形。

「じゃあその紐は?」
「これはねー・・・こうしてここを・・ユニオンジャック〜」
「おおおおお!?・・ハッ、マジックですね!」
「あはは!あやとりって言うの。伝統の遊びなんだって女の子の
手先を使うから脳のトレーニングにいいかなって。
祖母に教えてもらったというそれ。たった1本の紐が形を変えていく。

初めてなのかイワンは目の輝きが増している。トランペットを見る子供のよう!

「ここ、この紐引っ張ってみて?」
「これです・・かああああ!?ぬ、ぬけ・・・!」
指抜けをさせてみれば慌てふためくイワンに、はそういう遊びだと言いながら大笑い。

数十の折鶴を頭の片隅に、二人できゃーきゃー言いながらあやとり。
文字通り手を取り合って騒いで。

ジムに来ていたヒーローたちが集まりだすまであと10分。

「邪魔、してしまいましたか・・?」
「折り紙サイクロンが釣れてイワン君とイチャつけたから問題ない!!」
あやとり紐と千代紙でできた花束が贈られて彼が驚喜するまであと――


余談
「!?こ、これは・・!」
「折鶴の足は人の足に似ているの(嘘)」
「なんと!」
「四足もあるよ」
「!?」
やっぱ足あり鶴は外せない



不夜城都市の多くの死者へ


折鶴といえば千羽鶴
そして足あり鶴。定番ネタを挟まずにいられなかった

かまってほしいイワンちゃんが書きたk・・無理でした
はオリエント系のクオーター。日本も入ってる
110612

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●上方舞

「イワンくん!デートしよう!」
同所属のスカイハイを思い出させる溌剌さで爆弾を投下した。

要約すると買い物行ってご飯食べようというものなのだが。
「世間じゃ立派なデートだと思うよ。さあお姉さんとデートしようぜ!」
思いを自覚してから、すべてが意味深に見えて仕方ない青年の休みを聞き出し、
彼女はデートの約束を鮮やかな手並みで取り付けていった。

数日明けてデート(?)当日。
私服姿の彼らはどう見ても一般人である。要請があれば休日でもすぐに駆けつけることになるのだが。
「ぜひ見せたいところがあってさ」
連れて行かれたのはネット情報ではよく見た看板
大きな一枚板でできたそれには達筆な文字が並んでいる。
「‥‥!」
「日本文化好きらしいって聞いたから。おめがねにはかなう?」
「素晴らしいです!渋いです!何のお店ですか!?」
入ってからのお楽しみ。とは笑う。

手でスライドさせるドアを開けた先に広がるのは、畳と刺繍・染めの鮮やかな数々の反物と着物。
それに付随する雑貨類。
日本かぶれのイワンにはたまらない空間だろうか。
「身内の店なんだけど、イワンくんのこと話したらぜひ遊びにきてって」
「まことでござるか!」
出てる出てる。
今にもよだれを垂れそうなほどほおを緩ませて、きらきらお目目。

デートは成功?






着流しと屏風


主のほうが設定上は年下な裏設定。
当サイトはとある考察での年齢を参照しています
イワンちゃん23歳説万歳!天使は33歳だよ!!はぁはぁ
110615

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●白拍子

ヒーローショー生放送直後、レディさんに呼び止められた。

「やっぱりイワンくんが好きみたい」

え?

favoriteでなくlikeでなく、
Love と彼女は言う。
まだヒーロースーツ着てるけど、イワン・カレリンを呼ぶ。
やっぱりってどういう

「イワン君は返してくれないの?」
挑戦的な目つき。

確信犯だ‥!



(でもそんなあなたも好き!!)



あのデートはが自分の気持ちを確かめるためだったらしい‥
漢らしすぎます‥やっぱり好き!

男装の遊女

名前の呼び方でなんとなく感じ取っていただけたら
レディ・ヒュプノなのでレディさん
110616
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