今日もアントニオが尻を触られている。
初めて見たときは驚いたそれにもなれた。
今ではネイサンとアントニオが合流するたびに行われるそれに、は興味を示さずにはいられなかった。

おもにネイサン視点で




Astonishment is the root of philosophy.

―驚きは哲学の根源である―





別の日―
「うおお?!」
ジムから響く野太い声。まごうことなくアントニオである。ネイサンとのやり取りでは常。
しかし今回はちょっと違った。
「お前、いいかg‥?」
「肉厚‥」
背後には自分の手を見つめる。その口から不穏なセリフが出た。まさか、こいつか?
背後を狙う輩が二人に増えた!?おれの尻が危ない、ガタイのいいヒーローは血の気が下りそうだ。

「いい筋肉‥!」
「お前な‥、なんなんだいきなり」
「姐さんがうらやましくて」
なんかアントニオみてると触りたくなっちゃうんだよね。とは言う。
遊ばれてるんだか、なめられてるんだか。というか
「筋肉フェチか」
「あたり」
発言から可能性を聞いてみるとまさかのあたり。マジで尻が危険かもしれない。
こんなことしてて一歩間違えれば痴女だぞ。

「わざわざ尻にしなくてもいいだろ」
「触りやすい場所にあったものだからつい‥‥」

「つい」で毎回揉まれたらたまったもんじゃない

「触り方がファイヤーエンブレムにそっくりで間違いそうになったんだが」
「直伝!」
は自信満々でいうが、そこに自信を持たれても困る。
そっくりどころかほぼまんまだった。
「とにかく尻はやめてくれ尻は」
「じゃあかがむか座るかしてほしいな?」
「‥(はぁ)仕方ないな」
途端彼女が超至近距離に座る。さわさわと指が這う感触。
まだジム入りしたところであり、汗はほとんどかいてないとはいえ、恥ずかしいものがある。
の出身を考えてみれば、なんでこんな手管知ってんだと小一時間問い詰めたい。

薄いトレーニングウェアの上から筋肉の筋をたどるように、
腿、脇腹そして胸へと。

ベッドを共にする仲なら誘っているとしか考えられない。
が、彼女とそんな関係になったことはないし、あいさつ以外ではキスだってしない。
現在の彼女は感嘆の声をもらしながら感動している。

「スカイハイのも揉んだけどそれより厚いねぇ‥!」
「!?揉んだってどういうことだ」
「文字通り」
お前らマジでどういう関係なんだよ。
デビューからこの方、スカイハイ=キースが彼女に執着しているのは何となく感じていたが。

はてなを乱舞させて意識を反らしたアントニオを横目に、がいつの間にか男のシャツをめくり上げている。
おい
「こらこらこらこら!!」
彼はすでに汗だくだ。もちろん冷や汗。

「いやぁ、生はいいよね生は」
きわどい。
腹筋の割れ目をなぞる指に、ぞくぞくと背中を駆け上がるものがある。
というかの目がヤバイ。瞳孔が開いている。

ちょっとマジで(いろんな意味で)食われそうなので、トレーニングルームから連れ出す。
おまえちょっと落ち着け(俺もな!)
「食べたくなっちゃって‥大丈夫?」
「食われてたまるか。何がだ」
「‥‥‥‥言っていいの」
「待て言うな」
の視線は明らかに斜め下。

「おっさんをからかってくれるなよ‥」
「いつでも本気でs「なお悪い」エー」


「こうでもしないと、女としてみてくれなさそうなんだもの」


反則だ‥。
「ラテン男なめて痛い目見ても知らないからな」
にやりと口の端をあげて、見上げる女の唇を奪った。







数日前
「姐さん姐さん」
「なぁに?」
「バイソンのお尻って気持ちいいの?」
「あら?オホホホホ興味あるの?いいわよぉあのしまり具合」
「(しまってるのか)私も触ってみたいんだけど、どうすれば‥」
「簡単よぉ、さりげなく背後に回って手首を使ってこう‥」
ネイサンによる触り方講座があったとかなかったとか

「あの二人がくっつくと楽しそうだわぁ」ばれてました。




下ネタすんまっせーんor2
牛さんナチュラルに暗転方向に行くんだけど助けて
このあと暗転するかどうかは御想像にお任s(^ρ^)グハァ
110620
title by 縁繋